風水と片付け
POINT
部屋が片付くと、
気の流れが整い幸せに
引越で最も大変な作業の一つが、不用品の整理・処分です。
「これ、あとで使うからとっておこう」という判断ばかりで、気づいたらほとんど捨てられなかった・・・。
そんな方も少なくないのではないでしょうか。
長く使っていない不用品には、陰の気が宿ると考えられます。風水では陰陽のバランスを大切にしているため、一方に偏り過ぎるのは良くありません。
引越先に多くの陰の気を持ち込まないためにも、不用品は適切に整理・処分することが大切なのです。
そもそも、「気」って?
中国では「気」のことを「Qi(チィー)」と発音します。よく東洋医学や東洋思想で用いられる言葉です。
「気」の存在は目には見えないため説明が難しいのですが、簡単に申し上げれば、気とはエネルギーのことです。物理学的に言えば、エネルギーは「量子」ということになります。
ここでは難しい話は抜きにして、単に「気はエネルギー」とお考えいただければ結構です。
風水では、姿形あるものすべて、人や物、土地、建物からも、気を発していると考えます。
例えば、携帯電話からも目には見えない電磁波(量子)が出ていますし、植物も呼吸を繰り返し空気を綺麗にしてくれます。
我々人間も、元「気」な人もいれば、病「気」の人もいます。土地を訪れれば、心地よい「気」が感じられる土地もあれば、何だか「気」味が悪いと感じる土地もあるでしょう。
廊下が散らかると、
良い気が通りづらくなる
自然界で言えば、山の上から麓の方まで流れるような気のルートを龍脈と言いますが、同じことを家の中で例えると、廊下や階段など、人が通るような大きなルートを、家の中の「龍脈」と考えることができます。
龍脈は気の通り道ですから、この道を塞いでしまっては、家の中に良い気を招き入れることができません。また、物が多ければ多いほど室内の気は澱み、家の中が乱雑になるほど、気の動きも乱れやすくなります。
家の中の龍脈となる動線は、気がスムーズに流れるよう清潔に保ちましょう。
大地の気は、床などの低い場所に集まります。つまり、床の上に物をたくさん置いている、足の踏み場もない状態が続いていると、大地の気が上手く取り込めなくなるのです。
家の玄関、廊下、階段に、不用品やゴミ袋、新聞紙などを置いていませんか?
今すぐできることは、床上にある荷物を移動させる、不用品は整理・処分することです。
家にも適度なダイエットが必要です
家の中にはどれくらいの不用品がありますか?
私たちがジャンクフードばかりを食べていたら、メタボリック症候群になるのと同じように、家の中に不用品をたくさん溜め込んでいると、家がメタボ体型のようにパンパンに膨れてしまいます。
このようなメタボ住宅に住んでいると、次第に気の流れが滞り、住人が病気がちになったり、お金がなかなか貯まらなかったりと、さまざまな悩みが生じやすくなると風水では考えます。
特に寝室に溢れる不用品は、健康運に影響し、台所の不用品は金運、健康運に直結しますので、できるだけ不用品を減らしていく努力が大切です。
不用品がなくなれば気の流れが整い、空いた場所に良い気が舞い込みやすくなるのです。
まとめ
不用品、つまり今後も使う予定のない物、壊れて使えない物などには、陰の気が宿ります。
風水では陰陽のバランスを大切にするため、過剰な不用品を所有することは良くありません。
溜まった不用品により陰の気が増え過ぎると、部屋の気が澱んで重くなり、心の病気を招いたり、物事が上手くいかなくなったりと、運気が滞る原因となってしまいます。
引越は「よーし、不用品を片付けるぞ!」と、気合いも入りやすいタイミングです。
本当に必要な物、好きな物だけに囲まれた、新生活をスタートさせましょう!
おまけ:財布の替え時はいつ?
今回は不用品がテーマということで、物にまつわる話をもう少し。
時々、「風水では財布の寿命は〇日なんですよね?」と聞かれることがありますが、決してそのような決まりごとがあるわけではありません。
自分の思い入れがある物や、大切にしている物であれば、どんなに古い物でも、それは本人にとって「良い気」を持った物になると私は考えています。
例えば、縁起を担いだ物です。
「プレゼンで上手くいった時に使ったボールペン」
「優勝した時に履いていた靴下」
これらは一見、他人から見たらなんてことのない物かもしれませんが、本人からすれば、どんな物よりも大切で、宝物と言えるような存在です。
では、財布の買い替え時はいつなのか?と言えば、、、廃れた時が買い替え時です!
財布が廃れる時期は、人ぞれぞれですから、1年でボロボロになる人もいれば、5年くらい綺麗に使える人もいるでしょう。
いつか廃れてしまうその日まで、物を愛して大切に使うことこそ、物や生産者へのリスペクトに繋がることになり、それも善行の一つと言えるのではないでしょうか。
多くの人が占いや噂話に翻弄され、まだ使える物を簡単に捨てるような世の中にならないよう、心から願っています。
※「風水のツボ」の内容につきましては、風水コンサルタント・内海莉絵氏による原稿・監修の下掲載しておりますが、風水という特性上、その効果や再現性を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。